コンタクトレンズ装着中の事故

コンタクトレンズを使用中に物が当たってしまった場合、
目に対する影響は、外傷の程度や

あたったものの種類によつて変わってきます。

一般的には,コンタクトレンズを装用しているときは,
裸眼よりは安全であるといわれています。

しかし,メガネを装用している者に比べると,
やはり直接限に外力が加わるので

外傷の程度は少し強いと考えられます。

目に物があたったために角膜を傷つけたり,
前房出血を起こす例もありますが,

レンズが直接眼球の中に入り込んだような例は
まずないといってもよいでしょう。

次に,目に物があたったときの注意を述べてみます。

あたった瞬間目を強く閉じたり,
目をこすったりすると,

かえって目に傷をつけることがあるので,
あたったときは,軽くまぶたを閉じ,

しばらくしてから目をゆっくりあけてください。

レンズが角膜の上にのっていれば,
静かに,ゆっくりととり出します。

このとき,強い痛みがあればすぐに専門医に受診する必要があります。

レンズがズレている場合や,
どこかに飛んでいってしまっている場合は,

まず眼の状態を観察し応急処置をすることです。

痛みもなく,ぼやけたり,視力障害が
全くないような外傷についてはあまり心配する必要はありませんが,

やはり眼科医でくわしく検査を受けたほうがいいでしょう。

義眼コンタクトレンズ

学校などの眼科検診では、
コンタクトレンズをしていてもいいのか?

学校医によってはレンズをはずさせて
外眼部の疾患を検診するように指導する場合もあると思います。

私は原則として装着したまま検診しています。

その理由は,検診直前までレンズを装用し,
検診時にはずすと,

レンズの刺激症状としてしばしば角膜輪部の充血があるため,
急性結膜炎,流行性角結膜炎,虹彩炎の初期,

輪部フリクテンなどの疾病と区別しにくくなるためです。

また,コンタクトレンズによる特有のアレルギー性結膜炎もあるため,
そのチェックを行なう必要があります。

そして何よりも,レンズのフィツティングの状態をすこしでも観察し,
使用上の注意やコンタクト・レンズの定期検診を受けるように助言することもできます。
やはり,検診前に校医とも相談をして,
十分な話し合いのうえ装着したままか否かを決定すべきであると思います。

義眼コンタクトレンズとはどんなものか?

角膜に強い混濁があり,白くなっている場合(角膜白斑)や

何らかの病気によって眼球が非常に小さくなってしまっている場合(眼球萎縮,眼球ロウ)など,

残念ながら失明状態にあって外見上健眼と比べて,
はっきりとその差がわかる場合に,義眼コンタクトレンズを使用することがあります。

これには,ハードレンズとソフトレンズの二種類ありますが,
両方とも虹彩つきコンタクトレンズとなっています。

コンタクトレンズがどこかに行った!!

コンタクトレンズがまぶたの
裏側に行ってしまうという心配は、ほとんど無いでしょう。

まぶたの裏側は袋状になっているので,
普通はそのようなことはありません。

ただ,まれに,紛失したと思っていたレンズが,
袋状の奥にくっついたまま結膜下組織の中に

入り込んで腫瘍と間違った例があります。

 コンタクトレンズがなくなったときは,
まず上下のまぶたの奥に入り込んでいないか

目を動かしてよくさがし,
また衣服や周囲も念入りに調べ,

それでも見つからないときには,
念のため眼科医に調べてもらいましょう。

自分でコンタクトレンズを使っている人は,
他人のレンズのはずし方もわかるでしょうが,

子どものコンタクトレンズを
はずしてあげなければならないときのために,

はずし方を説明しておきます。

 

・ハードレンズの場合

両手の人指し指を上下まぶたにおき,
まぶたの先端でレンズをはさみ出すようにしてはずします。

このとき,指や爪が目に直接ふれないよう注意してください。

 

・ソフトレンズの場合

左の人指し指で下まぶたを引き下げ,
右の人指し指と親指でレンズをつまんで出します。

つまみにくいときは,一度レンズを
下にずらしてからつまむとよいでしょう。

このときも指や爪が直接目にふれないよう注意してください。

白く濁ったら

コンタクトレンズが白く濁ったら、付着するよごれだと思います。

主な原因は次のことが考えられます。

・目の分泌物(たん白質,カルシウム,脂肪など)

・手のよごれ(脂肪分,化粧品,細菌など)

・保存液や付属品の汚れ(細菌,カビなどによる汚染)

・その他,着色するものにレンズが触れたとき

まず,たん白除去剤を数回使ってみましょう。

それでもとれないときは,
白くにごった部位と程度によりますから,医師と相談してください。

ハードレンズ以外は,原則として,
レンズの上から目薬をさすことはよくありません。

ソフトレンズや酸素透過性レンズの場合は,材質の点からいって,
目薬がレンズ内にしみ込むためです。

特に目薬に色がついている場合は,
レンズ自体が変色することもあります。

この場合はよく洗って,煮沸消毒をしてから使用することです。

ただし,治療のために,あえてソフトレンズの上から
点眼することもありますから医師の指示に従ってください。

 

コンタクトレンズの注意点

コンタクトレンズを熱いお湯につけたり,
高い熱を与えるとレンズが変形することがありますので

お湯で洗うのはやめましょう。

また,夏,車の中など
温度が高くなる場所にもおきっぱなしにしないように
注意しましょう。

しかし,酸素透過性ハードレンズの場合は,
温度が低くなると逆にレンズの強度が多少低下するので,

冬はぬるま湯で洗うのがよいでしょう。